AGA治療を行う仙台ユナイテッドクリニックではプロペシア・プロペシアジェネリック(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)、ミノキシジル外用・ミノキシジル タブレット(ミノタブ)、当院オリジナルのカクテル療法であるAGA ドクターズカクテルといった各種AGA治療薬を処方しています。
近年ではAGA(男性型脱毛症)は薬で治療できるという認識が一般化されたことから、多くの治療薬が販売されています。2020年にはデュタステリド製剤のザガーロのジェネリック医薬品が販売され、現在AGA治療薬はすべてジェネリック医薬品が販売されています。
ミノキシジルは頭皮の血流を改善させ、毛母細胞の細胞分裂を促し、また髪の毛の生育に必要な栄養を行き渡らせる効果から日本皮膚科学会からも使用を推奨されるAGA治療薬です。このミノキシジルと、ザガーロやプロペシアなどの男性ホルモン阻害剤を組み合わせる多角的な治療がAGA治療の標準治療です。
日本国内ではリアップという商品名でミノキシジル の外用薬が販売されており、現在ではリアップX5、リアップレディと幅広いラインナップがあります。
ミノキシジルとは
ミノキシジルはかつて高血圧症薬として実際に処方されていました。
その後、服用者に薄毛の改善・発毛の効果が認められたため、1980年代には薄毛治療用として2%ミノキシジル外用薬「ロゲイン」が登場しました。その後ミノキシジルを5%に増量したものも販売されています。
ミノキシジルはその後も、他薬剤にない発毛効果から人気を博し、今日でもAGA治療における第一選択薬として使用されています。また現在ではロゲインの特許切れに伴い、多くの製薬会社からロゲインジェネリックであるミノキシジル外用薬が販売されています。
女性用ミノキシジル外用薬 リアップリジェンヌ
リアップとは、1999年から大正製薬が国内で販売を開始したミノキシジル外用薬です。
2%ミノキシジル外用薬の1ラインナップとして販売開始されているリアップですが、その後は1%ミノキシジルのリアップジェットや1%ミノキシジルに発毛環境を整える成分を配合したリアッププラス、ミノキシジルを国外では一般的な5%にしたリアップX5と様々なシリーズが販売されています。
そして2005年には女性用のリアップであるリアップレディも販売が開始され、現在ではリアップリジェンヌの商品名で販売されているようです。
ミノキシジルは髪の毛の毛母細胞に作用し発毛を促すため、男女ともに薄毛の改善に効果があります。
リアップリジェンヌは大正製薬のHP内説明によると成分が
内容量 | 100ml中 |
ミノキシジル | 1.0g |
パントテニールエチルエーテル | 1.0g |
トコフェロール酢酸エステル | 0.08g |
l-メントール | 0.3g |
添加物:1.3-ブチレングリコール、クエン酸、エタノール、ヒアルロン酸Na |
となっており、ミノキシジル1%外用薬であることが分かります。
推測ですがミノキシジルには使用の際副作用として多毛が見られることもあり、そのあたりを配慮し女性用のリアップリジェンヌはミノキシジルの用量を低く設定されているのでは?と考えられます。
また内服薬であるミノキシジルタブレットはミノキシジル外用薬と比較して副作用の頻度が高いため、女性が服用するのは一般的ではありません。
リアップリジェンヌの効能効果には「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」とあり、男性の場合と同様に女性の円形脱毛症等の脱毛症には効果が薄いと考えられます。
リアップリジェンヌ以外の女性用ミノキシジル
国内メーカーが製造する女性用ミノキシジル外用薬は、現在リアップリジェンヌのみとなりますが、国外では多く販売されています。
有名なものでは世界で最初のミノキシジル外用薬であるロゲインも2%ミノキシジル外用薬 ロゲインWomen’sを販売しています。
この他にも様々なメーカーから女性用ミノキシジル外用薬が販売されていますが、個人輸入代行業者等を利用しての通販等が主な購入方法です。
しかしミノキシジルにはむくみや血圧の低下といった副作用の報告例もある事から、使用の際は女性の薄毛を診察している専門クリニックで医師の診察のもとに処方して貰う事をお勧めします。