ザイデナとは
ザイデナ(Zydena)とは韓国の東亞製薬(Don-A Pharma)が製造、販売をしているED治療薬です。2005年に登場したザイデナの有効成分ウデナフィルはED治療薬、前立腺肥大症の治療薬として効果効能が期待できます。ED(勃起不全)治療薬であるバイアグラ、レビトラ、シアリス、アバナフィルと同じPDE-5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬に分類される事、ウデナフィルはバイアグラの有効成分シルデナフィルとほぼ同じ構造を持っており、他のED治療薬と効果、効能や副作用が近い事から第5のED治療薬として期待が高まっており、既に韓国内においてはバイアグラに次いでそのシェアを伸ばしています。
ザイデナはバイアグラ+シアリスのような効能・効果がある
男性は性的興奮を受けると陰茎部周辺にてcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が生成されます。これが平滑筋を弛緩させる事で陰茎海綿体に流れ込む血液量が増加し、陰茎の内圧が上昇し勃起します。そして一度生成されたcGMPはPDE-5に分解される事で減少していき、陰茎海綿体に血液が送られなくなり、内圧が下がる為勃起は治まっていきます。PDE-5阻害薬はこのPDE-5の活動を抑制し、相対的にcGMPを増やす為、前述の通り前立腺肥大症に伴う排尿障害を緩和しますが、同時に陰茎海綿体に流れ込む血液を増やしスムーズな勃起を助ける効果も持つ為ED治療に使用される場合もあります。
ザイテナは服用後30分で効果が現れ始め、個人差はありますが最大24時間効果が持続したとの報告があります。即効性のあるバイアグラと、マイルドな効果で長時間作用のシアリスを合わせたような効果を想像して頂くと良いと思います。また製造元が韓国であり、アジア人を対象に臨床実験を行っているためアジア人向けで日本人にも非常に相性がいいと言われています。
ザイデナの服用方法
ザイデナはバイアグラと同様に性行為の30分~1時間前に1日1回通常100~200mgを水でご服用ください。シアリスほど長持ちしませんが、12~24時間程マイルドな効果が持続します。24時間間隔を空けて頂ければ続けて服用しても問題ありません。どのED治療薬も食後に服用すると効果が減弱するので、ED治療薬はすべて空腹時に服用するよう心がけましょう。確実に効果を得たい場合は空腹時にお飲みください。どうしても食事をしなければならない場合は食事の前にお飲み頂き、顔の火照り、目の充血など効果が実感出来てからお食事をなさって下さい。
ザイデナの副作用
マイルドな効果のザイデナは副作用もマイルドでさほど気にならない方が殆どでしょう。主な副作用は血管の拡張に伴う顔の火照り、目の充血、鼻詰まり等です。これら副作用は程度に個人差はありますが、いずれも重篤な物ではありません。ザイデナと副作用の頻度が少ない事、程度が軽いことが知られており、また副作用も時間の経過と共に薄れていくので薬が効き始めたサインだと思って頂けたら良いと思います。一部の方にはアルコール摂取時の様な頭痛が現れる場合がありますが、市販の頭痛薬等痛み止めが併用出来ますのでお使いください。
ED治療薬としてのザイデナを巡る動向
ザイデナは2012年に明治製菓(MeijiSeika ファルマ)がザイデナ販売元の東亞製薬とライセンス契約をして前立腺肥大症の治療薬として日本におけるザイデナのジェネリック医薬品となるウデナフィル製剤の製造、販売を目指していましたが、2016年に臨床研究の成績を踏まえ開発を中止しており、依然として前立腺肥大症の薬剤としてもザイデナの流通は目途が立っていません。