ロゲインとは
ロゲインとは有効成分がミノキシジルのAGA(AndroGeneticAlopecia;男性型脱毛症)治療外用薬です。ミノキシジルはアップジョン社(現在のファイザー)が高血圧の経口治療薬として開発し、製造、販売を行っていましたが、被験者に脱毛症への回復効果が見られた事から脱毛症治療薬として認可されました。
その後ファイザー社は処方箋無しでドラッグストアにて取り扱い可能な一般医薬品事業をJ&J(ジョンソンエンドジョンソン)社に売却しており、現在ロゲインの販売元はJ&J社の傘下に当たるマクニール社(McNEIL)へと変わっています。またロゲイン自体は日本で販売されていませんが、大正製薬がミノキシジル外用薬の日本国内における開発、製造、販売権を獲得し、1999年にミノキシジル外用薬「リアップx5」として販売され、近年ではジェネリック医薬品も多く処方されるようになりました。
ロゲインの効果・効能
ロゲインは有効成分ミノキシジルの血管拡張作用により頭皮の血行を促進させ毛乳頭細胞や毛母細胞を活性化させ健康な発毛を促します。その発毛効果は高く、2017年に日本皮膚科学会が発表したAGA診療ガイドラインではその推奨度をプロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)と並ぶ最も高い推奨度A(行うよう強く勧められる)に分類しています。
ロゲインの効果は早い方であれば使い始めて3ヵ月程で現れ始めますが、ヘアサイクルの関係から基本的に効果が現れるまでは半年程かかります。効果発現までは個人差がありますので、3ヵ月使ったから、半年使ったからと諦めず根気強くご利用ください。
ロゲインの基本用量は男性用5%、女性用2%ですが、現在ミノキシジル外用薬には15%のものもあり、より高い効果が得られる事から使用が増えてきました。
ロゲインの使い方
ロゲインは通常ミノキシジル5%の物を1日2回、1mlを頭皮の気になる箇所に塗布します。ロゲインにはローションタイプと泡状で出てくるフォームタイプの2種類があり、フォームタイプはローションタイプより使い勝手が良く人気がありますが、つい使い過ぎてしまうという方が多いようです。1回の量や1日の使用回数を増やしても早く効果が現れるというものではありません。寧ろ前述の様な副作用が現れる原因になりますので、ご使用の際は用法・用量をお守り頂くようお気を付けください。
ロゲイン塗布の際は髪の毛が乾いた清潔な状態でお使い下さい。髪が濡れたままご使用されるとロゲインの成分が髪の毛の水分で流れ出してしまい満足な効果を得られない恐れがあります。また塗布の後処理においてタオルで拭いてしまったりドライヤーで乾かしてしまうと薬剤の効果が損なわれてしまうとされています。塗布した後は自然乾燥にて乾かして下さい。
ロゲインの副作用
ロゲインの副作用は局所症状が殆どです。主な副作用は頭皮のかゆみや発疹、かぶれ、一部の方にめまいや低血圧、手足のむくみがありますが、ロゲインのミノキシジルは人体への使用としては少量になりますので、基本的には副作用も軽微な場合が多いです。もし強い副作用を感じられた場合は一度ご使用を中断し、医師にご相談ください。