「育毛」とは今生えている毛を育てていくことです。今生えている毛を少しでも減らさないようにするにはどうしたら良いのか、健康的な髪の毛を育てるための食べ物などについてご紹介していきます。
AGAとは
テレビCMなどでよく「AGA」という言葉を耳にする機会が多くなったと思いますが、「AGA」とは「Androgenetic Alopecia」の略であり、日本語にすると「男性型脱毛症」です。思春期以降に額の生え際や頭頂部、もしくは双方の髪が薄くなってしまう状態のことです。男性ホルモンによる影響が主ですが遺伝の可能性もあります。AGAは進行性ですので何もケアをしないままほうっておくと髪の毛は減り続けます。正確には抜け毛の増加と毛髪の弱体化が進み心細い頭髪になっていきます。切り傷や擦り傷と違って自然治癒するものではないため早めのケア・治療が必要です。
AGAとヘアサイクル
AGAの主な原因はDHT(ジヒドロテストステロン)の増加によるものだといわれています。男性ホルモンの一つテストステロンが5αリダクターゼと結合することによってDHTへと変換します。DHTは身体において重要な役割を持っており胎児期には男性器の生成を担っています。しかし、思春期以降の男性の毛髪にDHTが作用すると「ヘアサイクル」に乱れが生じます。ヘアサイクルは「成長期・退行期・休止期」を繰り返すことによりバランスをとっていますが、これにDHTが作用するとサイクルの一つの成長期の働きが弱まります。成長期が弱まることで発毛自体はしていても以前のようなハリ・コシを望めず、長さ・太さも期待できない為、髪の毛も抜けやすくなり最終的に頭皮の露呈に繋がります。
健康的な髪の毛を育てる前に
健康的な髪の毛を育てるには毛根がしっかりとしてなければなりません。「毎日シャンプーしているのに」と考えたこともあるかと思います。しかし、表面的な汚れは洗い流せても頭皮や毛根はどうでしょうか。ユナイテッドクリニック仙台院では日本皮膚学会推奨であり世界で最も使用されている抗真菌防止用の「ケトコナゾールシャンプー」も処方しています。これによりしっかりと毛根まで綺麗に菌を排除できるうえに、AGAでない方にも男性ホルモンの抑制やフケや痒み、脂漏性皮膚炎にも効果的です。
また健康的な髪を育てるには食生活の見直しも大切になってきます。食事はあまり気にしない方がいらっしゃいますが、健康的な髪の毛は自然に生えてくるわけではなく、しっかりとした食生活で必要な栄養素を摂取することにより作られていきます。その中でも髪の毛に欠かせない栄養素の一つ「タンパク質」。髪の毛に含まれているタンパク質の含有量は95%ほどと言われており、タンパク質が不足してしまうと健康な髪の毛を作り出す為の成分が不足し、結果的に薄毛に繋がってしまいます。
そのタンパク質は肉・卵・大豆製品・乳製品・穀物などに多く含まれており、これらの食品をバランスよく朝昼晩と3食しっかり食べることが健康的な髪の近道となります。
また下記に該当する方はタンパク質が不足しがちなので注意が必要です。
ダイエット中で無理な食事制限をしている方、肉や魚や野菜を食べない、カップ麺などのインスタント食品が多い、便秘、偏食、髪の毛が細い、肌荒れがひどい、爪がすぐボロボロになる、最近疲れやすくなった、
バランスの悪い食事だけでなく、アルコール・タバコの過度な摂取は髪や身体にとっても悪影響を及ぼします。健康的な髪の毛を効率的に促していくためにもタンパク質が不足しないよう普段から意識していくことが大切です。
「育毛」は日々のケアから
AGAに対する有効成分を投与することも大切ですが、普段の生活を見直すことで出来ることもあります。食事やアルコール・タバコなど過度な摂取や睡眠時間は適正でしょうか。毛髪は寝ている時間に修復を行うことは有名な話です。そこで毎日の生活にタンパク質、亜鉛やリジンなどを取り入れることによって毛髪の回復力の向上にも繋がりハリやコシの減退を抑えることが出来ます。
また、日々のケアを行う事でAGA治療薬による効果も底上げする事が可能です。AGA治療薬には脱毛を抑える作用がメインのフィナステリド、デュタステリドや発毛を促す作用がメインのミノキシジルなどがあります。これらの作用のAGA治療薬を併用し、日々の生活を改善する事でAGAを改善する事ができるでしょう。