コラム

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2021.01.19

ザガーロとプロペシアの比較

2015年にプロペシアの特許権が満了し、2020年、ザガーロの特許権が満了を迎えたため、全てのAGA治療薬のジェネリック医薬品が販売(処方)されるようになりました。仙台ユナイテッドクリニックでは、全てのAGA治療薬のジェネリック医薬品を処方しています。

AGA(男性型脱毛症)の原因

5αリダクターゼとは還元酵素の一種で、男性ホルモンの一つであるテストステロンと結びつくことによってAGAの原因として影響する男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する酵素です。生成されたDHTは頭皮にある毛乳頭細胞のレセプター(男性ホルモン受容体)に作用し、正常な毛髪サイクルを乱すことで十分な生育のされない「抜けやすい毛髪」を増やし、AGAの原因を作ってしまいます。5αリダクターゼにはI型とII型が存在しII型の方がより強いDHTを生み出すとされています。存在する箇所が異なり、

・I型5αリダクターゼは全身と側頭部から後頭部の皮脂腺に多く存在しているため皮脂の分泌が多くなっている

・II型5αリダクターゼ前立腺と前頭部から頭頂部の毛乳頭に多く存在し分泌が多い方は体毛が多く濃くなっている

AGAの症状が出ている箇所でI型とII型のどちらに強く影響を受けているかがわかります。

DHT(ジヒドロテストステロン)

DHTはAGAに影響している男性ホルモンですが重要な役割も担っており、胎児期に性器の正常化という重大な役割を果たしています。思春期以降になると体毛の増加やニキビ、前立腺肥大と同じようにAGAになる症状を引き起こします。変換前のテストステロンの量に大きな個人差はないと言われていますがが5αリダクターゼの分泌量は個人差があることが分かっておりAGAの大きな原因ではないかと考えられています。5αリダクターゼの量が多いほどDHTも多く生成されます。

ザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)の効果と役割

ザガーロもプロペシアも作用機序に違いはありません。AGAの原因であるDHTを生成する5αリダクターゼ(5α還元酵素)の働きを阻害することでAGAの症状を抑制・現状維持できます。また、乱れた毛髪サイクルを正常に戻すことによって成長期が通常通りに働き脱毛が減り、毛髪にハリやコシが取り戻せます。違いは、フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型のみにしか作用しませんが、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に作用します。

AGAで多く見られる症状として前頭部と頭頂部の箇所に薄毛の症状がでている場合、II型5αリダクターゼが強く影響していると考えられ、II型5αリダクターゼのみに作用し抑制するプロペシア(フィナステリド)でも充分効果的とされています。しかし、上記の記述の通り5αリダクターゼにはI型とII型が存在します。プロペシアの使用で期待通りの効果を実感できない、AGAの症状が改善されない場合はI 型5αリダクターゼが影響している可能性があります。そこで、デュタステリドを有効成分にするザガーロはI型とII型の双方に作用し抑制する効果があるため期待が持てます。Ⅱ型にのみしか作用しないフィナステリドと比べるとⅠ型Ⅱ型両方に作用するデュタステリドの方がAGAに有効を発揮する可能性が高いと考えられています。AGA進行状況よる個人差はありますがまずは専門医に相談してください。

服用方法

1日1回をご自身の飲みやすいお時間を決めて服用してください。AGA治療薬の効果の持続時間は約24時間とされています。毎日同じタイミングで服用することで効果が切れることなくAGAの改善として効率的に効果が得られます。飲み忘れてしまうとお薬の効果が上手く発揮されない原因にもなりますのでご注意ください。

副作用

主なものとして性欲減退、勃起機能の低下、精子減少などがあげられます。いずれも発生確率は低いとされていますのでご安心ください。さらに希少なものとして食欲不振、肝機能障害による倦怠感などを引き起こすことがあります。違和感を感じたら医師に相談してください。AGA治療薬の使用で起こる副作用は比較的軽度なものばかりで仕事が出来なくなる・普段の生活で支障となるものはありませんが、万が一症状が続くようでしたら医師にご相談ください。

副作用とは違いますが、AGA治療薬を使用開始する際に「初期脱毛」と呼ばれる症状が出ることがあります。これはお薬の効果によって、充分に成長できていない髪の毛が新しく生えてくる正常な髪の毛のために場所をあけるため、まとめて抜けるといった症状で決して悪い症状ではなく、お薬の効果が出ていることの証明になります。もし、発現しても不安に感じることなくそのまま服用を継続ください。

プロペシアやザガーロを使用する際の注意

AGA治療は産毛を感じ実感が湧くまでに6ヶ月、AGAを改善し本来の毛髪を取り戻すため2~3年と継続する長期処方となります。その際、保管方法に注意が必要です。直射日光、高温多湿を避けるのはもちろんですが女性や子供には有害とされる成分になるため本人以外は触れない場所で保管してください。通常のお薬と異なりフィナステリドとデュタステリドには経皮吸収といって肌からも成分を吸収してしまうため

・女性(特に妊婦の方)

・子供または20歳未満の男性

・肝機能障害を患っている方

肝機能障害を患っている方は症状が大きくなる可能性もあり、妊婦のかたは胎児に影響する可能性があります。また、AGA治療薬を使用している期間は輸血や献血もできません。血液中の成分を女性や子供が摂取してしまう可能性があるため禁止されています。もし、AGA治療を止めたとしてもすぐに可能になるわけではなく、体内に成分が残っている可能性がありますので1ヶ月以上の間隔を空ける必要があります。

記事監修

平成16年
秋田大学医学部医学科卒業
平成16年
上尾中央総合病院
平成26年
ユナイテッドクリニック池袋院
平成27年
ユナイテッドクリニック上野院
平成29年
ユナイテッドクリニック大宮院院長就任
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