仙台ユナイテッドクリニックではプロペシア(フィナステリド)を処方しています。2015年にプロペシアの特許権が満了し、2020年、ザガーロの特許権が満了を迎えたため、全てのAGA治療薬のジェネリック医薬品が販売（処方）されるようになりました。仙台ユナイテッドクリニックでも、全てのAGA治療薬のジェネリック医薬品を処方しています。
プロペシアとは
プロペシアとは、アメリカのメルク社が開発したフィナステリドを有効成分とするAGA治療薬です。日本では万有製薬(現・MSD株式会社)が2001年にプロペシアの臨床試験を行い2005年10月に厚生労働省から承認を得て、同年12月に国内で販売開始しました。「飲む育毛剤」の愛称で親しまれておりAGAによる抜け毛を改善する効果があると日本以外でも世界60ヶ国以上で承認されており世界で初めて医師が処方するAGA治療薬です。
プロペシアの効果
プロペシアの有効成分であるフィナステリドはアメリカのテキサス州からメキシコの範囲で自生するノコギリヤシという植物の薬効成分を研究してできた科学合成品で薬剤としては5αリダクターゼ(還元酵素阻害薬)という分類です。最近までWADA(世界アンチ・ドーピング機関)では体内の筋肉増強剤の成分を隠す作用が使用を禁止されていましたが、検査技術の向上により筋肉増強剤の検出が可能となったため2009年1月からは許可されています。
プロペシアは5αリダクターゼの働きを阻害しDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制します。AGAはDHTが増加することにより毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受信体と結合してしまい毛髪の成長周期を乱し、抜け毛を増やしています。毛髪が生えなくなるとかではありませんが毛髪サイクルの乱れが生じているため発毛後の成長が未熟となり細く・ハリやコシがないといった状態になってしまい、そういった毛は成長周期が短くなることで早く抜け落ちてしまいます。結果的に毛髪量が減少したように見えてしまい頭皮が際立ってしまいます。プロペシアはDHTを減少させる働きがあり、毛周期を改善することでAGAを治療します。
プロペシアの服用方法
1日1回の服用で1日の極量が1mgまでです。1mgより多く服用しても治療効果に差が出ないことが臨床試験によって証明されていますのでたくさん服用しても意味がありません。プロペシア食事による影響がないので、服用の時間帯やタイミングに決まりはありませんが毎日同じ時間に服用することで血中濃度を一定に保つことができ効果的であるとされています。
プロペシアの副作用
プロペシアの主な副作用は性欲減退0.2%と勃起機能不全0.7%がみられます。安全性の高いAGA治療薬で極わずかな副作用で稀にある肝機能障害でも0.2%との臨床試験の結果が出ています。勃起機能不全に関してはプラシーボ効果の要素もあるようです。食べ合わせ・飲み合わせの禁止はありませんが普段から多量のアルコールを飲まれる方は肝臓を酷使している可能性があるため注意が必要です。肝機能障害を患っている方または可能性がある方は事前に医師にご相談ください。
また、服用を開始すると初期脱毛という効果が現れることがあります。これは、毛周期を正常化されることで、不健康な毛髪の脱毛が一斉に起こることで発現する症状です。初期脱毛はプロペシアの効果が出ている証拠であり、毛根の下にある新しい健康的な毛髪に発毛する場所を提供するために自ら抜け落ちているのです。段階を超えれば徐々に正常な毛髪サイクルに戻り以前のような元気な髪を取り戻すことが出来ます。
注意事項として女性はプロペシアを使用することはおろか触れることも推奨されていません。これは胎児に悪影響を与えてしまう事もあるためです。プロペシアの成分であるフィナステリドは皮膚に触れるだけで吸収されてしまうので、女性と共に住まわれている方はご注意ください。（プロペシア錠は経皮吸収されないようコーティングされていますので、実際に女性が触れても問題ありませんが、女性がなるべく触れないように管理してください。）
