バルデナフィル(Vardenafil)はレビトラの主成分で日本国内で2番目に認可を受けたED(勃起不全)治療薬です。レビトラはドイツのアスピリンを開発したことで有名なバイエル社の研究により誕生し、グラクソ・スミスクライン社とプラウ社との3社で共同開発され日本では2004年に販売を開始しました。レビトラはフランス語で「男性の命」という意味がありパッケージデザインにはマッチの炎が描かれていて「擦ればすぐに火がつく」ことをイメージに作られており、服用してから効きはじめるまでの時間が早いことが特徴です。発売当初はその即効性が好まれ瞬く間に人気商品となり現在では世界70ヵ国で承認を受け販売されています。
バルデナフィルの作用機序
レビトラは円形・オレンジ色の錠剤で「塩酸バルデナフィル水和物」を有効成分とし、陰茎の海綿体平滑筋の緊張を緩和し血流を増やすことで勃起を促します。勃起のメカニズムとして性的な視覚、または物理的刺激を受けると脳が興奮状態となり、脊髄を通して勃起中枢に伝達されます。伝達された情報が陰茎内部の海綿体の神経に作用することで一酸化窒素が分泌されサイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)という物質が増加し勃起状態となります。普段の生活では体内で生成されている酵素、ホスホジエステラーゼ5型(PDE-5)が勃起を抑制する働きを担っていますが、EDだと勃起を抑制する酵素PDE-5が過剰に分泌されているため、勃起を促す物質であるcGMPを阻害してしまいバランスが乱れてしまっています。これが原因で「以前より勃起するのに時間がかかる」「固さが弱くなった」「大きくならない」などの現象が起こります。
バルデナフィルはPDE-5に作用し酵素を阻害してくれるので陰茎の海綿体の緊張を緩和し血管が拡張され血流を促すようになります。血液が一気に流れ込むことで海綿体は大きく、固くなり性行為に至る十分な勃起状態へと繋がりEDの症状を改善します。心理的要因による「心因性」・神経や血管など身体の要因による「器質性」・心因性と器質性を併せ持つ「混合型」のいずれにも有効とされています。
バルデナフィルの効果
レビトラは2004年6月に5mg錠・10mg錠が発売、2007年7月に20mg錠が販売開始されてからは20mg錠の服用が主流となりました。成分の「水に溶けやすい」という性質上、即効性があり、服用して15~30分程度で効きはじめ効果は約5~8時間持続します。有効成分バルデナフィルに強制的に勃起させる効果はなく性的な刺激を受けることで勃起に繋がります。また精液の増加や性欲増進といった効果ははありません。
バルデナフィルの副作用・併用禁忌
また、バルデナフィルをお使いになることが出来ない方もいます。硝酸剤、一酸化窒素供与剤を服用している方、心血管系障害をお持ちの方、重度の肝障害がある方、半年以内に脳梗塞・脳出血・心筋梗塞がある方などはバルデナフィル製剤をお使いになれません。他にも併用禁忌はございますので必ず医師の診察を受け、安全が確認できてからのご利用をお勧めします。
バルデナフィルの個人輸入
レビトラには女性への効果も?
時折ネットで目にする話ですが、バルデナフィルを有効成分とするレビトラでEDの症状を改善できた男性は世界中に数多くいますが果たして女性に効果はあるのでしょうか。確かに男性に性的悩みがあるのなら女性にも悩みがあるのは当然です。ですが男性と女性では体の構造はもちろんホルモンバランスにも違いがあり女性が服用することを考慮して開発されたものではありません。確実な情報もなければ医学的な保証もありません。レビトラは男性用の特効薬になりますので信憑性のない噂話に惑わされないようにして下さい。安易なお薬の服用は想定外の副作用を引き起こす可能性があります。