ED治療薬はバイアグラ100mg錠が世界中で最も処方されており、バイアグラ100mg錠がED治療の標準薬といえます。2014年にバイアグラジェネリックの処方が開始されましたが、2020年、全てのED治療薬のジェネリック医薬品が販売(処方)できるようになり、ユナイテッドクリニックでは2020年12月ジェネリック医薬品の処方率が98.3%になりました。
レビトラ(れびとら・Levitra)は2003年にドイツのバイエル社から開発されたバルデナフィルを有効成分とする即効型のED治療薬です。当院ではレビトラ20mgはバイアグラ100mg錠の次に処方数が多くなっています。インターネット上などでレビトラを服用した方の感想や体験談に「効果はあったが、れびとら20で副作用が出た」などの書き込みが見られます。これは恐らくレビトラの20mgを服用した際に効果と同時に頭痛や顔の火照りなどの副作用を感じられたケースでしょう。確かにレビトラに限らずED治療薬には共通して頭痛や顔の火照り、紅潮などの副作用が生じる場合があります。頭痛は市販の頭痛薬などで対処可能で、顔の火照りやその他の副作用もレビトラの効果が消失すると共に緩和されていくので特に心配する必要はありません。
レビトラ(バルデナフィル)の効果
レビトラは服用してから効果発現まで15分~30分、効果の持続時間は5~8時間とされています。ED治療薬としてはバイアグラと類似した特徴を持っており、レビトラの効果が短時間で発現するのは、レビトラの主成分バルデナフィルが水溶性に富んでいることに起因します。レビトラには性感染症の予防効果や、催淫効果はないためご注意ください。
レビトラの服用方法
薬の十分な効果を得るために必ず空腹時に水かぬるま湯で服用してください。
どのED治療薬も食後に服用すると効果が減弱するので、ED治療薬はすべて空腹時に服用するよう心がけましょう。お酒は適量であればリラックス効果もありますが、ついつい飲みすぎてしまうこともあるため、注意しましょう。
レビトラの年齢制限について
海外の臨床データでは65歳以上の方へのレビトラ20mgの効果や副作用に問題がないとされていますが、日本では65歳以上の方にレビトラ20mgの適応はありません。
レビトラの副作用
副作用が一部の方に見られます。アルコール摂取時の症状に似ており、一時的なもので、薬効が弱くなるにつれ自然消失します。主な副作用は頭痛や顔の火照り、紅潮などです。これらは服用された全ての方に生じるものではありません。万が一日常生活に支障をきたす程の副作用が出たり、副作用が長期に渡り収束しない場合はかかりつけの病院などで医師の診察を受けましょう。
レビトラより即効性のある「アバナフィル」
アバナフィルはバイアグラ、レビトラ、シアリスに次ぐ第4のED治療薬と呼ばれており、世界で最も即効性のあるED治療薬です。100mg、200mg錠の規格があり、楕円形で赤色の剤型が特徴です。15分ほどで効果が発現し、効果の持続時間は6~8時間とレビトラよりも高い即効性を持っており、効果時間の幅もやや長いため、レビトラの改良版ともいわれています。
アバナフィルはアメリカ発の薬ですが、元々は日本の田辺三菱製薬によって開発されたED治療薬です。現在では販売権が田辺三菱製薬からアメリカの製薬会社に移ったためアメリカ発という位置づけになっています。アバナフィルはレビトラと比較してややマイルドな効果が期待出来るため、レビトラが強く効きすぎるという方や、即効性のあるED治療薬を求めているけれどもレビトラが身体に合わないという方にお勧めです。