医薬品の薬剤には先発品、後発品があり、ジェネリック医薬品は後発品になります。ジェネリック医薬品と言えば、黒柳徹子さんが出演する東和薬品のテレビCMなどで何度も耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。2020年以降、全てのED治療薬はジェネリック医薬品が販売(処方)されています。当院では2020年12月ジェネリック医薬品の処方率が98.3%になりました。
先発品と後発品の違いは?
先発品とは、最初に開発・承認・発売され、従来になかった薬剤成分を持つ医薬品のことで、新薬とも呼ばれています。先発品の開発には、多額の費用と時間がかかりますので、この莫大な費用を回収する目的もあり、先発品には特許期間が認められ、特許期間中はその薬を独占的に製造・販売することができるのです。これに対し、後発品はすでに有効成分が開発・検証されている薬剤を作るため、開発にかかる費用も安く済み、時間も短期で済むため、先発品と比べてコストを抑える事ができるため、安価で販売できるのです。先発品の特許期間が切れた後に、他の医薬品メーカーから発売される、先発品と同一成分で同じ効果があり、安全性が認められる薬剤を後発品(ジェネリック医薬品・ジェネリック)といいます。
最近は、ジェネリック医薬品も一般的に普及してきていますが、どのような薬剤なのか一般的な認知は広まっていないのが現状で、中には先発品を「正規品(本物)」、後発品(ジェネリック医薬品)を「非正規品(偽物)」と誤解されている方がいらっしゃいますが、それは間違いです。ジェネリック医薬品は先発品の「有用成分・用量・用法・製法」を用いて製造するため、先発品と同様の効果と品質を持つ医薬品であり、その効果は厚生労働省にも認証されているものです。つまり、国のお墨付きの信頼できる薬剤ですので、安全に服用してもらうことが可能ですので安心して服用してください。