ザガーロは2016年から所要されるようになりましたが、2020年、早くもザガーロの特許権が満了を迎えたため、全てのAGA治療薬のジェネリック医薬品が販売(処方)されるようになりました。仙台ユナイテッドクリニックでは、全てのAGA治療薬のジェネリック医薬品を処方しています。
AGAについて
AGA(男性型脱毛症)とは前頭部の髪の生え際の後退、あるいは頭頂部の髪のボリュームの低下によって地肌が見えやすくなるのが典型的でどちらか一方、または両方合わせて発症する進行性の脱毛症です。日本国内では1200万人以上の患者がいるといわれており、近年増加傾向にあります。AGAの主な原因は遺伝やジヒドロテストステロン(DHT)と言われる男性ホルモンが毛髪に作用することにより悪影響を与えてしまいます。では、DHTとはどういった物質なのでしょうか?
ジヒドロテストステロン(DHT)とは
DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロン(TH)と5αリダクターゼという酵素が結びついて産生される男性ホルモンの一つです。THとは男性の骨格や筋肉の形成や精神の安定を保ち「幸福感」 をもたらすドーパミンの分泌に関係するなど身体に良い効果を与える男性ホルモンですが、5αリダクターゼという酵素と結び付くと一転して毛髪に悪影響を与える物質に変わってしまいます。この物質は毛髪の成長期を短くしてしまい、本来ならば太くしっかりとした髪が細く弱い髪しか生えてこなくなり、薄毛、脱毛に繋がるというわけです。つまりTHと5αリダクターゼが結びつくのを防ぐことが出来ればAGAの進行を抑えることが可能になるということです。
5αリダクターゼとは
5αリダクターゼは遺伝により分泌量が異なります。よく、薄毛は遺伝すると言われていますが、その理由が5αリダクターゼの遺伝が関連しています。5αリダクターゼは二種類に分かれており、それぞれ、Ⅰ型、Ⅱ型と言われています。
Ⅰ型は全身の皮脂腺に多く存在しており、肌がテカりやすい方はⅠ型が多く分泌されていると言えます。Ⅱ型は毛乳頭に多く存在しているためヒゲや体毛が濃い人は多く分泌されていると言えます。Ⅰ型よりもⅡ型がAGAに大きな影響を与えられていると考えられており、しかもⅡ型は前頭部と頭頂部に多く存在している為、生え際などの目立つ部分の薄毛にも関係しています。
では、AGAの原因となる5αリダクターゼを無くせばいいと思われるかもしれませんが、5αリダクターゼはテストステロンの働きを補助する役割があり、健全な体を作るにはなくてはならない存在なので、無くすのではなく抑制することがAGA治療を行う上で大切なのです。
ザガーロについて
AGA治療薬として国内で2番目に販売された「ザガーロ」ですが、有効成分のデュタステリドは当初は前立腺肥大症の治療用成分として開発されたものでした。前立腺肥大症の治療薬として使用されていた際の名称はアボルブでしたが、アボルブに薄毛改善効果があることがわかり、それを元に薄毛治療薬としてザガーロが登場しました。
先に販売されたプロペシアも有効成分もフィナステリドは前立腺肥大症の治療用成分として作られたという共通点はありますが、効果に違いがあります。服用すると5αリダクターゼの働きを抑制して、テストステロンがジヒドロテストステロンに変わる事を阻害を行うのですが、プロペシアはⅠ型5αリダクターゼを抑制します。ザガーロはⅠ型5αリダクターゼとⅡ型5αリダクターゼの両方の働きを阻害します。ザガーロはプロペシアよりも高い発毛の効果も見込まれていますが、より髪の毛を増やしたい方はミノキシジルを併用するといいでしょう。
副作用について
ザガーロの主な副作用は肝機能障害、性欲減退、勃起不全などがあります。国内の臨床試験の結果、副作用が起こる確率はプロペシアは4%、ザガーロは16.7%とプロペシアに比べるとザガーロは高い効果がありますが、副作用の頻度もプロペシアより高めですが、一般的な薬の中では副作用の頻度は低く、重篤な副作用の報告もなく安全性が高いと言えるでしょう。
服用方法
食事の影響を受けないため、好きなタイミングで服用出来ますが、同じ時間に飲み忘れが無いように注意して下さい。アルコールとの同時摂取は肝臓に負担をかけるため止めて下さい。効果判定には6カ月の服用が必要です。長期になりますが、根気強くAGAを治療を行うことで以前のヘアサイクルを取り戻していきましょう。6カ月服用しても効果が感じられない場合は専門の医師へ相談しましょう。ザガーロの購入に関しては医師の処方が必要です。インターネットでの個人輸入で購入も可能ですが、ED治療薬と同じく偽物が非常に多いので、仙台ユナイテッドクリニックで医師の診断、処方による医薬品を正しく使用することをお勧めします。