AGAとは
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で訳すと「男性型脱毛症」と言います。歳を重ねると発症するイメージがありますが、若い方でもAGAを発症することがあり、発症する年齢によって若年性脱毛症、壮年性脱毛症に分別が出来ます。AGAの進行パターンには頭頂部から進行が始まるパターンや、前頭部や髪の生え際から始まるものなど様々な種類があります。
原因とされるのは男性ホルモンの一種でジヒドロテストステロン(DHT)によるものと言われています。ジヒドロテストステロンは男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びつくことによりできる強力な男性ホルモンです。5αリダクターゼには1型、2型があり、1型5αリダクターゼは皮脂腺に多く存在しており、2型5αリダクターゼは毛乳頭に多く存在しています。ニキビができやすい、頭皮が脂っぽい方は1型5αリダクターゼが、髭や体毛が濃い方は2型5αリダクターゼが影響していると言えます。
デュタステリドとは
デュタステリドとは元々、AGAの治療薬の有効成分としてではなく、前立腺肥大症の治療薬の有効成分としてイギリスの製薬会社であるグラクソ・スミスクライン社によって開発されました。臨床試験を行う中で発毛の効果が確認され、発毛剤の有効成分として新たに研究・開発を行われるようになりました。ザガーロは2015年9月に厚生労働省からAGA新薬としての承認が下りました。
2020年にはザガーロのジェネリック医薬品も販売が開始されており、AGA治療薬は全てジェネリック医薬品が発売されていることになります。
デュタステリドの効果
デュタステリドの効果としては5αリダクターゼとテストステロンを結びつく事を抑制する効果があります。抑制する事でAGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を阻害します。それ以外の効果として乱れたヘアサイクルを正常化する効果があります。ヘアサイクルとは、毛髪が生えてから抜けていくまでのサイクルです。
本来、毛髪は毛根から作り出されて活発に成長をする成長期、毛髪の成長が徐々に鈍っていく退行期、成長が止まり抜けるのを待っている休止期をサイクルとして繰り返しているわけですが、AGAになると、成長期が短く、休止期が長くなってしまっています。成長期が短くなれば、毛髪に十分な栄養が行渡らず弱く細い毛髪になってしまい、休止期が長いと毛根から新しい毛髪が生えてくる事を阻害してしまいます。
デュタステリドはこの乱れたヘアサイクルを正常化する効果があります。デュタステリドを服用すると初期脱毛がみられる事があります。初期脱毛とは休止期の毛髪が通常より多く抜けていく症状で、「医薬品を飲んだから脱毛が酷くなった」と勘違いされる方がいるのですが、初期脱毛が起こることで今までの弱く細い毛髪が抜けて、新しくしなやかで太い毛髪が生えてくるので心配ありません。
過去に行われた日本人を対象とした臨床試験ではAGA患者に1年と2ヶ月デュタステリドを使用し続けた結果、頭頂部の薄毛が85%、前頭部の薄毛が79%改善されたというデータも存在しています。その効果の高さもあって、2017年日本皮膚科学会から発表された「男性型脱毛症診療ガイドライン」で推奨度Aとしてデュタステリドを強く勧めています。
フィナステリドとデュタステリドの違い
AGA治療薬にはデュタステリドとフィナステリドがあります。では、この2つの違いは何でしょう?まず、違いとして挙げられるのが、効果の違いです。フィナステリドは2型5αリダクターゼの活性を阻害するのですが、デュタステリドは1型5αリダクターゼと2型5αリダクターゼの両方の活性を阻害します。また、デュタステリドの発毛効果はフィナステリドの1.6倍あるとされています。
副作用
副作用として性欲減退、勃起不全、射精障害があります。但し、これらの副作用は5%以下の発症と非常に低い数値です。その他として発疹や頭痛、乳房障害、腹部不快感、動悸がありますが、これらの副作用は1%以下の発症なのでさらに低くなっています。服用中に気になることがあれば、仙台ユナイテッドクリニックの医師や医療機関に相談をしましょう。
「AGAで悩んでいるのだけど、どこのクリニックに行けばいいか分からない」「デュタステリドに興味があるがどこで購入したらいいか分からない」などお悩みの方は、経験豊富な医師が患者様一人一人のお悩みに親切丁寧にお答えしている仙台ユナイテッドクリニックまでお気軽にご来院下さい。