「最近ハゲてきた。」「薄毛が気になる。」こういった方ならAGAという言葉を一度は目にしたことがあるかもしれません。しかし、実際のところAGAってどういう意味なのか？治療費用は？効果は？副作用は？多くの不安や疑問が浮かんでくると思います。ネット上にはAGA日記などの体験記や、AGA克服のブログ、AGAチェック、セルフチェックなど様々な情報が溢れかえっています。正確で参考にするべき情報もありますが、専門的にみれば何の根拠もないものもたくさんあります。もし、AGAをどうにかしたいとお考えなら仙台ユナイテッドクリニックに足を運んでみてください。
AGA
AGAとはAndrogenetic Alopeciaの略称で、男性型脱毛症のことです。毛髪の薄い男性の約90%はAGA（男性型脱毛症）であるとされています。AGAで悩む方は若い方から高齢の方まで幅広く、20歳以上70歳未満の男性の内1/3が該当するといわれています。思春期以降に前頭部が後退してきたり、頭頂部が薄くなって頭皮が見えるような状態になってきている方は、高い確率でAGAであるといえます。何の対策もしないまま放っておくと、AGAの症状は進行の一途を辿るのみです。
AGAの原因
AGAの原因には、遺伝や男性ホルモンの影響、日常のストレス、頭皮環境の悪化、食事など多くのものが関わっています。中でも大きい原因は、母方からの遺伝と男性ホルモンの影響です。とは言え、遺伝はどうにかできるものではなく、男性ホルモンの影響を抑えることがAGA症状の改善につながっていきます。
毛髪は、成長期、退行期、休止期という時期ごとに状態が変化していきます。これをヘアサイクルと呼ぶのですが、毛髪はヘアサイクルを経て、抜けては生えてを繰り返します。通常、ヘアサイクルは3～5年くらいの周期で繰り返されています。しかし、DHT（ジヒドロテストステロン）という男性ホルモンが影響を与えることで、ヘアサイクルは成長期が非常に短くなり半年～1年くらいになってしまいます。DHTは元々存在しているわけではなく、TH(テストステロン）という男性ホルモンと5α還元酵素（5αリダクターゼ）が結び付くことで生まれます。5α還元酵素とTHが結び付いてできたDHTが前頭部と頭頂部の毛髪を細く、薄くしてしまうことがわかっています。TH自体は筋肉や骨、精子を作る働きをしているので、男性にはとても大切な男性ホルモンです。しかし、5α還元酵素と結びつくことで毛髪に悪影響を与えるDHTになってしまうので、AGA治療は5α還元酵素を阻害してDHTを生み出さないようにすることでAGAの治療を行っていきます。
AGA治療薬
AGA治療は様々な方法がありますが、薬を服用して行う治療が最も効果的で推奨されます。2017年、日本皮膚科学会が科学的なデータを元に発表した「男性型脱毛症診療ガイドライン」から、強く勧められている推奨度Aの薬を紹介します。
①プロペシア（フィナステリド）
5α還元酵素を阻害し、DHTが生まれるのを防ぐ働きをするのが、フィナステリドです。5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドはⅡ型を阻害するお薬です。
この薬は、「メルク・アンド・カンパニー」という北米の製薬会社が、前立腺肥大の薬として開発していたものです。開発途中に発毛効果があることが分かり、AGA治療薬としての研究が行われ、AGA治療薬「プロペシア」として発売されました。
治療の際は、フィナステリド1㎎を服用するのが標準で、1日1錠を6か月間継続することで効果が現れてきます。一度服用を止めると薬の効果がなくなる為、再度AGAの症状が進行していきます。AGA治療では継続することが大切で、6ヵ月、1年、3年と長期間になるほど高い効果が現れます。また、服用開始から1か月程は、初期脱毛という、古く細い毛髪の抜ける症状が起こります。これは、薬の効果が現れている証拠なので、それ以降は強く元気な毛髪が生えてきます。
②ザガーロ（デュタステリド）
フィナステリドと同じ作用で、フィナステリドの1.6倍程の効果があります。なぜ、フィナステリドよりも高い効果があるのかというと、フィナステリドでは阻害できないⅠ型5α還元酵素をⅡ型に加えて阻害できるからです。デュタステリドもフィナステリド同様、前立腺肥大の薬として開発されていましたが、発毛効果があることがわかりAGA治療に用いられるようになった薬です。イギリスの「グラクソ・スミスクライン」という製薬会社から「ザガーロ」という名前で発売されています。
③ミノキシジル
フィナステリドとデュタステリドは、ヘアサイクルを正常に戻すものでした。これで得られた発毛効果は、マイナスの状態にあった毛髪が正常な状態に戻ったことで起こったものです。AGA治療は、すでに薄くなっている毛髪を元の状態に近づけるだけでなく、更に生えてくる毛髪を増やすことが必要になってきます。
ミノキシジルはフィナステリド同様、「男性型脱毛症診療ガイドライン」で行うよう強く勧められている薬です。これは、頭皮の血行改善をすることで発毛を促進させるもので、内服薬と外用薬の2種類があり、水谷豊さんのCMで有名なリアップはミノキシジルの外用薬です。市販で手に入れやすいのは外用薬ですが、内服薬の方が高い発毛効果があることがわかっています。
フィナステリドやデュタステリドとの併用が可能ですので、AGA治療は、ミノキシジルとフィナステリド、又は、ミノキシジルとデュタステリドの組み合わせで行うのが最も良いでしょう。
AGA治療は医師に相談
AGAで悩む方はたくさんいらっしゃいます。インターネットの情報だけに頼った判断や、自己流での治療は時間の無駄になってしまい、その間にAGAが進行することになってしまいます。もし、お悩みであれば是非、仙台ユナイテッドクリニックへご相談ください。1年後にはこれまでと違う自分に出会えるかもしれません。
2015年にプロペシアの特許権が満了し、2020年、ザガーロの特許権が満了を迎えたため、全てのAGA治療薬のジェネリック医薬品が販売（処方）されるようになりました。仙台ユナイテッドクリニックでは、全てのAGA治療薬のジェネリック医薬品を処方しています。
