早漏の治療について

コラム

2023.07.12

早漏の治療について

早漏の定義とは

早漏(そうろう)は、男性が性的な興奮や性行為中に射精するまでの時間が非常に短い状態を指します。
具体的な時間の基準は個人や文化によって異なる場合がありますが、一般的には性的な刺激を受けてから射精までの時間が数分以下である場合に早漏と考えられます。
早漏の診断は、主観的な経験に基づくものであり、一般的な目安として「満足のいく性行為を行う上で、自己またはパートナーが充足感を得られにくい」状況が続く場合に早漏とみなされることがあります。
ただし、早漏の定義や診断は個人的な感覚に依存するため、一定の基準があるわけではありません。
性行為における射精のタイミングは人によって異なり、また、個人の年齢や性的経験、パートナーとの関係なども影響を与えることがあります。

早漏治療について

早漏の治療法にはいくつかの方法があります。
以下にいくつかの一般的なアプローチを挙げますが、専門医に相談して個別の状況に合った治療法を選ぶことが重要です。

①行動療法: 行動療法は、早漏を管理するための技術を身につけることを重視します。

このアプローチでは、性行為中の刺激を制御するための方法を学び、射精を遅らせることを目指します。具体的な方法としては、刺激を受ける前に休憩を取ること、リラックス法を使用すること、またはペニスの刺激を減らすために予めマスターベーションを行うことがあります。

②薬物療法: 一部の薬物は、早漏の管理に効果があるとされています。

一般的には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる抗うつ薬が処方されることがあります。
これらの薬は、セロトニンの再取り込みを阻害することで、射精を遅らせる効果があります。

③カウンセリングやセラピー: 早漏の原因が主に心理的な要素に関連している場合、セラピーまたはカウンセリングが有益な場合があります。性行為に対する不安やストレスを軽減し、性的な自信を高めることで、早漏を改善することができます。

ダポキセチンについて

ダポキセチンは、男性の早漏(過早射精)を治療するために使用される薬剤です。
ダポキセチンは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)として分類されます。
脳内のセロトニンの再取り込みを阻害することにより、射精の遅延を促進します。
一般的に、ダポキセチンを服用することで、性行為の持続時間が延び、早漏の症状が改善されることが期待されます。
使用方法は、性行為の約1時間前に服用します。
通常、1回の服用量は30mgまたは60mgです。ただし、正確な用法や投与量は、医師の指示に従う必要があります。
副作用は一般的に軽度で一過性であり、吐き気、頭痛、めまい、下痢などが報告されています。ただし、重度の副作用が現れた場合には、医師に相談するようにしましょう。
服用の注意点としてダポキセチンは、他の抗うつ薬や脳の化学物質に影響を与える薬物との相互作用がある場合がありますので、現在治療中の病気がある場合は使用に際し医師に確認をしましょう。
また、特定の健康状態や薬物アレルギーがある場合には、ダポキセチンの使用は適していない場合があります。したがって、ダポキセチンを使用する前に、医師に詳細な情報を提供し適切な処方を受ける必要があります。

リドスプレーについて

リドスプレーは、早漏治療の一環として使用されることがあります。

リドカインは局所麻酔薬であり、スプレーの形で陰茎に直接塗布することで、陰茎の感度を一時的に減らす効果があります。
リドスプレーを使用することで、感度が低下し、射精までの時間を延ばすことができます。
スプレーを陰茎に数分から数十分前に塗布し、効果が現れるまで時間をおいてからその後、性行為を開始することができます。
スプレーの使用には過度に感度を低下させると、性的な快感や満足感も減少する可能性があるため、塗布する分量や使い方に関して必ず医師に相談するようにしましょう。

またED治療薬を併用してしっかりとペニス(陰茎)の固さを出すことで、刺激に対して耐久性を出すことも可能です。
ED治療薬と早漏改善薬を合わせて内服することも可能なため、まずはご自身の勃起時の固さなどにも着目し、適切な処置を医師と相談するようにしましょう。