コラム

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2021.01.17

EDと煙草、飲酒

最近は路上喫煙ができる場所が減った事や煙草の値段が上がったことで喫煙する方が減ってきましたが、長年の習慣によってまだ禁煙できてない方もいらっしゃいます。タバコとEDの関係はとても重要で、「禁煙することでEDが治った」「禁煙することでEDが改善された」という方もいるほど関係性は密接です。また飲酒もEDの原因の一つと考えられています。アルコールを飲み過ぎた時にいざ性行為になったのに起たなかった経験をした方は少なくないかもしれません。

勃起のメカニズム

まず勃起のメカニズムについて説明します。勃起するにはまず性的刺激や興奮によって脳の中枢神経が興奮します。その興奮が脊髄神経を通って陰茎(性器)へ伝わります。すると陰茎内で一酸化窒素が放出され、勃起に関係する血管の「陰茎深動脈」「螺行動脈」がゆるみます。またサイクリックGMP(cGMP)という物質が陰茎内海綿体の平滑筋を弛緩させ、普段は柔らかくなっているスポンジ状の海綿体に大量の血液を受け入れる準備が整い、そこへ拡張された血管に血液が流れ込むことで陰茎が固くなり勃起状態になります。

煙草によるED

喫煙は百害あっても一利なしと言われるほど様々な病気のリスクを高めます。一番有名なものではガンですが、他にも脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化や高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームや肺炎、骨粗しょう症やパセドウ病などの全身の病気のリスクを高めます。当然喫煙の影響はED症状にするリスクを高めます。

煙草に含まれる有害物質は血管内部の細胞を傷つけ、血管内皮障害引き起こします。傷つけられた血管の内部には脂肪物が付着し内膜が厚くなり狭くなります。血管が狭くなると血管が詰まりやすくなったり血管が硬くなり、しなやかさが無くなる事で血液をうまく運ぶことができずに心臓に負担を掛けたりします。これが動脈硬化症です。
勃起には正常な血液の流れが必要ですが、喫煙によって血管が動脈硬化症をおこしていた場合には当然陰茎への血液の通りが悪くなります。血流が悪くなれば陰茎内海綿体に血液が集まらず、勃起ができずにEDを発症する事になるのです。また動脈硬化の最も起きる可能性が高いところが大動脈などの太い血管ではなく、体中を張り巡らされている細かくて小さい毛細血管です。陰茎内の血管はとても細かい毛細血管なので動脈硬化しやすい血管と言えます。動脈硬化は自覚症状がないので発見するのが難しく、心臓病や脳梗塞など大きな病気になった時に初めてわかったりします。EDになる原因のすべてが動脈硬化とは限りませんが、一度生活習慣病のチェックをしてみるのが良いでしょう。

また煙草に含まれているニコチンが血小板をベトベトにする作用があります。血小板は血液成分の一種で、元々粘着性はありますがニコチンによって一層粘着力が増します。血小板1個はとても小さいですが、それが何個も結合する事で大きな血栓になってしまい、いわゆる「血液ドロドロ」と呼ばれる状態になり血液の流れを妨げてしまいます。血栓も毛細血管から詰まりやすくなるので、陰茎内の毛細血管の血流が悪くなるので、喫煙はEDの原因になったり症状を悪化させるリスクを高めます。禁煙することでED症状を改善することもできます。EDに悩まれている方で喫煙習慣がある方は禁煙することが最も手軽なED治療です。

飲酒によるED

EDには原因によってさまざまな呼ばれ方をしますが、その中に日常生活や性行為の過去の失敗などのストレスや過度な性行為へのプレッシャーによって引き起こされる心因性EDと呼ばれるものがあります。人間は自律神経と呼ばれる活発に活動する車のアクセルのような働きをする交感神経と、逆にブレーキのような働きをして活動を調節してくれる副交感神経の2つが上手くバランスをとる事で日常生活を行っています。勃起は性的な興奮が必要なので交感神経が優位に活動するイメージがありますが、真相は反対の副交感神経が優位に働いているときに起こります。副交感神経は悦びや楽しみ、癒しやリラックス状態の時に活発化しています。ストレスやプレッシャーを受けている時には交感神経が活性化していて、うまく副交感神経に切り替わるタイミングを得ることができずに、EDの原因となっています。
飲酒には適量ならばアルコール摂取によってリラックス効果や緊張や不安解消効果があります。飲酒をすることでストレスやプレッシャーが軽減されれば交感神経から副交感神経への切り替えもスムーズに進むため、ED改善効果が期待できます。また飲酒することで体内の「アルコールデヒドロゲナーゼ」という酵素が活性化し、神経や血管の損傷を与える活性酸素が除去してくれます。活性酸素の血管への悪影響を抑えることで勃起に必要な血流も確保できますし、活性酸素による神経への影響も抑えることでリラックス効果も得ることができるので、飲酒はED治療に効果的であると考えられます。

様々な面でED症状の改善効果が期待できる飲酒ですが、摂取量には気を付けなければいけません。過度の飲酒は改善効果は期待できませんし、逆にEDのリスクを高めてしまいます。大量にアルコールを摂取すると脳の神経細胞に悪影響を与え、脳の中枢神経が麻痺します。麻痺をした脳からは正常な勃起信号が伝達できなくなり、EDを引き起こしてしまいます。また慢性的な飲酒は脳の縮み始め、全身にもさまざまな病気のリスクを高めてしまいます。

ED治療薬とアルコールは併用することが出来ますが、お酒が弱い人が併用するとED治療薬の血管拡張作用でアルコールがいつも以上のスピードで一気に回り、性行為どころではなく酔っぱらったり気分が悪くなる恐れがあります。あくまでアルコールは適量で抑える必要があります。

仙台ユナイテッドクリニックではED治療薬各種を取り扱っております。少しでも気になる方は是非当院にお越し下さい。ED治療は早い段階からの治療がとても大切です。

記事監修

平成元年
埼玉医科大学医学部卒業
平成元年
東京医科大学付属病院
平成5年
牧田中医クリニック
平成8年
西熊谷病院
平成29年
ユナイテッドクリニック上野院院長就任
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