ジェネリック医薬品のフィナステリド錠はプロペシアと効果や服用方法、副作用等、全く同等です。
プロペシア（フィナステリド）とは
プロペシアの主成分はフィナステリドで5α還元酵素阻害薬に分類されます。世界初の内服のAGA治療薬で、アメリカの「メルク・アンド・カンパニー」が製造販売しています。。元々は前立腺肥大症に対応する薬として、商品名「プロスカー（5mg錠）」として1992年に認可され製造販売されていました。後に副作用で多毛症状がみられたため、男性型脱毛症（AGA）薬として研究が進められ、1997年にアメリカで承認され商品名「プロペシア」として処方されるようになりました。日本では2005年にMSD社から商品名「プロペシア」として製造販売されています。
フィナステリドの処方
プロペシアは0.2mg錠と1mg錠の2種類の錠剤がありますが、臨床上は1mg錠で服用します。これは1mg錠の効果が高く、副作用は0.2mg錠と1mg錠で有意差がなかったからです。そのため仙台ユナイテッドクリニックででも処方は1mg錠のみとなっております。
フィナステリドはヘアサイクルを乱し健康な髪が弱い髪になってしまい、抜け毛を促進させてしまう原因である男性ホルモンDHT（ジヒドロテストステロン）の生産を抑制し抜け毛を抑える効果があります。ミノキシジルはプロペシアと違う作用機序で発毛効果が認められてます。
フィナステリド、デュタステリド（ザガーロ等）、ミノキシジルの3つの成分は2017年の日本皮膚科学会におけるAGA治療ガイドラインによりますと「行うように強く勧められる」推奨度ランクAとされており、フィナステリド、デュタステリドとミノキシジルを併用しAGA治療をおこなうのがより良い効果があるとされております。
フィナステリドの服用方法（飲み方）について
プロペシアと同じく、通常1mg錠を1日1回1錠御自身で決めた時間に服用するようにして下さい。フィナステリドは食事の影響を受けないので飲む時間や食前食後は関係ありません（食間でも可）、毎日同じ時間に服用することで習慣化され飲み忘れを防げるとともに、フィナステリドの血中濃度が安定して、より良い脱毛予防効果を得ることが出来ます。
※プロペシア（フィナステリド）は1日の上限が1mgとなっております、前日に飲み忘れたからと一気に2錠服用するなどはしないでください。思わぬ副作用が出る可能性があります。
フィナステリドの副作用について
主成分が同じフィナステリドなのでプロペシアと同じ副作用が確認されております。必ずしも全員に起こる事ではありませんが、臨床試験において1%~2%程で性欲減退または勃起不全が確認されております。服用中にこのような症状が出た場合はED治療薬（バイアグラ等）を服用して対応することができます。また極めて稀ですがうつ症状を引き起こす報告もあります。男性ホルモンは活気・やる気を促す働きもあるので、男性ホルモンを抑制する薬剤を服用中にうつ症状を感じたら医師に相談し対処するようにしましょう。極めて稀ですがプロペシアを長期にわたり服用された患者様の中には肝機能の低下を報告される方もいます、もし体調の変化等がある場合は医師に相談するようにしましょう。
また全員にではありませんがAGA治療薬を服用し始めると初期脱毛という抜け毛が増える症状が一部の方に現れますが、こちらの症状は古く弱弱しい髪が抜け落ち、新しい健康な髪が生えてくる前兆です。ここでお薬の服用を止めてしまいますと、過去の弱弱しい髪に戻ってしまいますのでご注意ください。プロペシアの添付文書にも効果が現れるのは６ヵ月後からと記載されており、根気よく服用し続けることで効果が実感できます。
