コラム

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2021.02.07

EDと糖尿病

糖尿病は日本で疑いがある方を含めると30%近くの方が症状があると言われています。仙台ユナイテッドクリニックにてEDのご相談をされる方の中でも糖尿病でED治療をご希望のお客様は多くいらっしゃいます。直接「糖尿病の為、(いんぽ)・(いんぽてんつ)になった」と言われるお客様はいらっしゃいませんが、糖尿病とED治療薬の関係についての質問や「EDでも糖尿病の薬は飲めるのか?」、「糖尿病が原因のEDは治るのか?」などの質問もあります。

糖尿病とは

糖尿病は血糖値が高い状態のことを言います。本来であればすい臓からインスリンが分泌され血糖値の上昇を防ぎ、高血糖状態を予防します。インスリンは食事から得た血糖を取り込んでエネルギーとして利用したりタンパク質の合成や細胞の増殖を促したりする役割を果たします。
糖尿病になる原因としてストレスや運動不足、そして過食が考えられます。食に関しては欧米食による高カロリー摂取で内臓脂肪が蓄積しやすいことが要因で、さらに運動不足による代謝の低下でインスリンが通常よりもさらに必要になります。日本人は欧米人よりもインスリンの分泌量が少ないと言われており、少しの肥満でも糖尿病になりやすいとされています。
糖尿病になると血管の中は高血糖状態が続き、血液がドロドロの状態になったり血管に様々な負担を与えることになります。特に細い血管の毛細血管は影響を受けやすく、毛細血管が集中する網膜・腎臓・手足に現れる障害の「糖尿病網膜症」、「糖尿病腎症」、「糖尿病神経障害」は糖尿病の三大合併症(細小血管障害)と言われ糖尿病で起こる確率が高い合併症です。
糖尿病は肥満症、高脂血症、高血圧症、大腸がん、歯周病などと並び生活習慣病の一つにあげられます。生活習慣病が進行すると心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患に発展するリスクが高まります。

糖尿病、高血糖状態になることで起こる症状としては以下の通りです。
・尿の排出回数や量が多くなる。
・喉がすぐに渇くことによる水分の多量摂取。
・食べる量が多いのに体重は減ってしまう。
・疲れやすく傷などの回復が遅い
・目の疲れ、かすみ
・足のつりやしびれ
・性機能の低下(ED)

糖尿病とEDの関係

糖尿病でEDを併発している方の割合は実に80%近くもいるという報告もあります。勃起の仕組み、EDになる原因を知ることで糖尿病との関係をみていきましょう。

勃起の仕組み

まず勃起する仕組みですが勃起中枢より海綿体神経、主に勃起神経などの自律神経を介して性的興奮や性的刺激が伝達されます。そして興奮が海綿体神経に伝達されることにより陰茎の平滑筋が弛緩し動脈から海綿体に血液が運ばれます。その結果海綿体は大きく膨らみ勃起状態になります。陰茎の硬度や大きさは海綿体の膨張により静脈が圧迫されることにより血液が海綿体から戻りにくくなる為に起こるものです。このことから勃起にとって大切なものが「神経伝達」と「血液の循環」であることが分ります。

EDの原因
EDの原因はそれを妨げるものとなりますが、大きく分けると身体機能が正常に働かない場合に起こる「器質性ED」、心身のストレスや心理的な諸要因により起こる「心因性ED」、神経に直接作用する薬の服用により起こる「薬剤性ED」などがあげられます。

糖尿病と器質性ED
この中で糖尿病と一番に密接しているものが器質性EDとなります。動脈硬化など血流が悪くなり身体機能が正常に働かない状態。つまり血管内が傷ついたりドロドロ状の血液になり詰まってしまうと血流が悪くなってしまい、身体の隅々まで血液が運ばれないことになります。当然そうなると陰茎の海綿体まで血液が十分に行き渡ることが難しくなります。これは先に説明している糖尿病の高血糖状態も血液の状態が悪くなることで血管に負担を与えている内容と同じであることが分ります。健康的な男性であっても年齢を重ねるにつれ血流の流れが悪くなり勃起力は年々衰えていきます。糖尿病患者では持続的な高血糖状態がそれをさらに加速させるので高頻度でEDを合併してしまうのです。
さらに血流の悪化は神経まで損傷してしまうことで神経障害にもなります。脳で感じた性的刺激を陰茎に伝える役割の神経回路が糖尿病によって障害が生じやすくなり勃起を妨げます。
また心因性EDや薬剤性EDも糖尿病による影響と関連します。心因性のEDは仕事や家庭、あるいはパートナーとの人間関係によるストレスやプレッシャー、あるいは疲れからなるものですが糖尿病による疲れやすさや抑うつ傾向なども同様の部類にあげられます。薬剤性のEDは糖尿病薬や降圧剤などからも起こりやすくなることから何れも油断ができません。

糖尿病EDとED治療薬の効果

糖尿病が発症している場合でもED治療薬の服用で糖尿病性EDの治療は可能です。ただし糖尿病に合併するEDの場合はED治療薬の効果が効きにくいケースが多いため、しっかりとしたED薬を使服用することをおススメします。ED治療薬はバイアグラ100mg錠が世界中で最も処方されており、バイアグラ100mg錠がED治療の標準薬といえますが、バイアグラ100mg錠やレビトラ20mg錠での治療がよいでしょう。

普段の生活の中でEDと糖尿病で共通して良くない状態として、過食、運動不足、それらによる肥満、また喫煙習慣などがあげられます。栄養バランス良く適切な量をとる食事療法、代謝を良くし筋肉量を増やすことで脂肪を減らし血糖値を下げる運動療法、また専門医師による糖尿病治療薬の使用にて体質改善をする薬物療法で治していくことも大切です。それはED治療薬により一時的にEDの改善があっても糖尿病を放置することで糖尿病の症状は進み、ED治療薬を服用しても十分な効果が発揮できなくなる恐れがあるからです。
ED治療薬はタバコのニコチンやお酒のアルコールのように依存性や中毒性への心配はありません。狭心症や心筋梗塞の治療など硝酸薬やニトログリセリンを使用している場合はED治療薬を服用できないこともありますので常用薬がある場合や既住歴は必ず医師に申告し問題がないか確認してもらいましょう。

ED治療は早期から治療していくことが大切ですので、少しでも気になる方は是非一度、仙台ユナイテッドクリニックへご来院下さい。診察料などは頂いておりませんので相談のみでも構いません。私たちと共に悩みを解決していきましょう。

記事監修

平成16年
秋田大学医学部医学科卒業
平成16年
上尾中央総合病院
平成26年
ユナイテッドクリニック池袋院
平成27年
ユナイテッドクリニック上野院
平成29年
ユナイテッドクリニック大宮院院長就任
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