薄毛・AGAで悩む男性は日本で1,200万人以上存在するといわれています。AGA(男性型脱毛症)とは遺伝や男性ホルモンの影響によって生え際又は頭頂部、もしくはその両方から抜け毛が進行する症状のことです。しかもAGAは進行性のもので自然治癒しないので、放っておくと症状は進み髪が抜けていきます。
皆さんは「ロゲイン」をご存じでしょうか?ロゲインとは、発毛効果が確認された成分「ミノキシジル」を使った世界で初めての発毛剤です。1980年代に発売されたロゲインは特許期間が既に終了しており、海外ではロゲインジェネリックの「カークランド」などが販売されています。
国内の育毛剤で有名なものといえば、日本の大正製薬から販売されている「リアップ」、ロゲインと同じミノキシジル5%含有の「リアップx5」ではないでしょうか。ロゲインの製法をリアップの販売元である大正製薬が購入し、リアップとして販売しております。しかし、2020年1月現在、リアップx5は本体価格7048円(税別)と高額で、また他社のミノキシジル外用剤も薬局で販売しているものや通販で販売されているものも価格があまり変わりません。リアップの代替品をお求めの方は、ロゲインやロゲインジェネリックをお薦めします。
仙台ユナイテッドクリニックでは5%と15%のミノキシジルローションを1本3千円台から処方しております。
ロゲインとは
ロゲイン(Rogaine)とは、1980年代にアメリカのアップジョン社(現在のファイザー社)が開発し、現在ではジョンソンアンドジョンソン社より販売されています。ロゲインの有効成分「ミノキシジル」は、もともと降圧剤として開発されていましたが、全身の毛が強く太くなる多毛症が見られ「髪の毛に使えるのでは」と研究が始まり開発されました。薄毛・AGA治療において、このロゲインは世界的に有名な治療薬となっています。
ロゲインの使用方法
ロゲインは、頭皮に直接塗り込む外用薬で、フォーム(泡)タイプ、ローションタイプのものがあり、発売当初のロゲインはミノキシジルの濃度が2%でしたが、現在主流となっているのはミノキシジル5%製剤です。
ミノキシジルは推奨度Aの薬
ミノキシジルは2017年の日本皮膚科学会男性型脱毛症診療ガイドラインにおいて「行うよう強く勧められる」のAランクに位置づけられており、AGAにおいてヘアサイクルを整えるプロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)、発毛を促すミノキシジルの3つが最高の推奨度AランクとされていてAGA・薄毛治療における標準的な治療で、ミノキシジルとプロペシア、もしくはミノキシジルとザガーロの併用がAGA治療の基本となっています。
ロゲインジェネリックとは
そもそもジェネリック医薬品と先発医薬品の違いは何なのでしょうか。先発医薬品は、製薬メーカーが長い時間と膨大な研究・開発費をかけ製造するお薬のことで、その開発・研究費を回収するために値段が高くなっているのです。ジェネリック医薬品(後発品)は先発医薬品と同じ有効成分を使うため開発期間が短く済み、開発費などコストを安く抑えることが出来ます。そのため薬自体の価格も抑えることが出来るのです。ジェネリック医薬品の発売には、様々な厳しい試験をクリアし先発品とジェネリックを比較し効果や安全性が同等であると認められない限り発売することが出来ないのです。
①カークランド
カークランドは、世界的小売販売店である「コストコ」が販売するロゲインジェネリックです。そもそもカークランドとは、コストコのPB(プライベートブランド)商品の総称の事で、食品・衣料品・家電まで様々な商品があります。カークランドはローションタイプのみの販売で、ロゲインと同じ5%のミノキシジルが含まれています。また薬事法等の事情により日本国内のコストコでは購入することが出来ません。
②フォリックス
フォリックスは、Sapphire Healthcare LLCという会社が販売しています。以前人気があったポラリスというロゲインジェネリックの供給が不安定になったため最近登場してきた製品です。ミノキシジルの含有量が2~16%と幅広いラインナップがあり、ミノキシジルの以外にもプロキャビル、アデノシン、アゼライク酸等の育毛に効果のある成分が配合されています。ポラリスの後継商品となりそうなのでこれから人気が出ると予想される製品です。
③ツゲイン
ツゲインはインドのシプラ社(Cipla)が製造・販売しているロゲインジェネリックです。ミノキシジルの含有量によって2%・5%・10%の3種類の製品があります。